ニッケイ新聞 2013年8月21日
リオデジャネイロ市が決めたごみのポイ捨てへの罰金徴収が始まり、初日の20日は午後3時半までに69人、夜まででは110人に罰金が科せられた。
市中央部(セントロ)でのごみのポイ捨ては、そのサイズによって罰金額が異なり、最小157レアル、最大3千レアルの罰金を言い渡された市民が、バツの悪い思いをしている。
リオ・ブランコ大通りでタバコを吸おうとして火をつけたマッチを、そのまま投げ捨て、157レアルの罰金を言い渡された46歳のアンデルソン・ディアスさんもその一人。「うっかりしてたよ。でも、カリオッカ(リオの人)をしつけるにはこういうやり方でもしないとね」と苦笑いをした。
ポイ捨ての監視や罰金徴収を行っているのは市の警備隊や軍警などで、初日の20日は市中央部を対象に監視活動が行われた。今後10日間は、市南部のコパカバーナやイパネマ、レブロン、ボタフォゴ、カテテ、ラランジェイラスといった地区が対象となる。
市警備隊員はパウマトップと呼ばれる小型のタブレットを携行し、罰金を科した人の納税者番号を入力。納税者番号を言わないと警察署に連行して調書をとられ、罰金を払わなければブラックリスト掲載となる。リスト掲載者は、分割払いでの品物購入や融資を受けるのが困難になるので要注意だ。また車中からの投げ捨ても、ナンバープレートを基に罰金を科すという。
ごみのポイ捨てでの罰金徴収は7月1日から始まるはずだったが、7月中は、カトリックの世界ユースデーなどの大きなイベントが続いたりした事で、徴収開始時期が変更になっていた。
路上のごみは、観光都市リオの頭痛の種で、市役所は路上のごみ掃除や海岸の清掃に年1650万レアルを費やしている。(20日付グローボ局サイトより)