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サトウキビ畑で大火災発生=1人死亡、家畜も被害=国道も一時通行止めに

ニッケイ新聞 2013年8月24日

 南マット・グロッソ州を走る国道463号線沿いで22日午後、火災が発生、近隣のサトウキビ畑などにも燃え広がった上、人や家畜も死亡する被害も出たが、12時間後に消し止められた。
 火災が発生したのは同州州都のカンポ・グランデから225キロのドウラードス付近で、もうもうと立ち込める煙が視界をさえぎり、同国道を通過しようとした車は別のルートを探す事も余儀なくされたが、火災に巻き込まれる事を恐れ、視界が悪い中をあえて突っ切った運転手もいたという。この火災のため、州道370号線も一時通行禁止となった。
 最高気温は37度、大気中の湿度が20%を割るとの予報が出ていた中での火災は、エタノール(アルコール)の原料のサトウキビを栽培している農家が、茎中の糖度をあげるために畑につけた火が、コントロールしきれずに燃え広がったものと思われている。
 現場には消防車6台が急行し、軍や市役所、サトウキビ畑を所有するエタノールの精製所、穀物加工会社の給水車の応援も得て消火活動に当たったが、鎮火には12時間を要した。複数の農園が延焼し、かなりの数の家畜が犠牲となった。国道沿いの小屋に住んでいた人も1人死亡したと報じられている。
 国道を走る車は現場付近を避けて迂回し、消防の車や給水車の走行を妨げないよう配慮した。牧畜を行っている農家もトラクターを出して、延焼を食い止めるのに協力した。火は民家もあるジャルジン・ノヴォ・オリゾンテ方面にも広がったが、消防や住民らの努力が奏功し、同地区の家屋への被害は避けられたという。(22、23日付グローボ局サイトより)