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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年8月24日

 11日にあった香川人移住百周年記念式典の後の「懇談会」が印象に残った。慶祝団のメンバーと有志の会員を九つのグループに分け、司会の進行の下、それぞれがちゃんと議論を交わす時間が取られたからだ。
 来賓を丁重に扱おうとして、特別な席に押し込めがちだ。会員が来賓と話せるのは食事の席などに限られがちで、立ち話で終わることが多く、なかなか「話合う」ところまでいかない。
 その点、「懇談会」はたった一時間だが、県費留学への提言など、会員の生の声を交えた積極的な意見交換が実現した。県会議長も「移住当時の生活の様子など興味深い話も聞けた」と語るなど、双方に益のある取り組みになったようだ。
 母県との互恵関係をどう強めるのか。式典というただの〃お祭り〃で終わらせるのはモッタイナイ。他県人会にも導入をお薦めしたい。(酒)