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抗議行動での仮面禁止?=Bブロックの暴行防ぐため=専門家らの意見分かれる

ニッケイ新聞 2013年8月27日

 〃抗議の波〃が全国に広がった6月以降、公共物破損などの暴挙に出るグループがいる事が確認され、各地の保安局を悩ませているが、ペルナンブコ州の社会保安局が22日、抗議行動には仮面を被って参加しないよう通達を出し、賛否両論が飛び交っている。
 これは、保安局のウィルソン・ダマジオ局長が「仮面を被った人が参加している抗議行動は良い目で見られない」という言い方をした後に、「自分の考えを表現するのは自由だが、抗議の声を上げるなら、誰が言っているのかを明らかにすべきだ」とした事が原因だ。
 同局長の発言は21日午後から夜にかけ、平和裏に始まった無賃乗車運動を唱えるグループによる抗議行動が、警官隊との衝突、投石、タイヤやバスなどへの放火、器物損壊といった混乱に化した事を受けたものだ。
 同州保安局は22日朝、21日に起きた暴挙にブラック・ブロックやそれに類するグループが参加していないかを調査すると発表しており、アナルキズムを掲げて黒服を着、仮面または覆面姿で抗議行動に参加して暴挙に出るグループをけん制する事が目的だ。
 一方、抗議行動参加者の仮面や覆面の使用を禁じ、使用している場合には警官が仮面などをとるよう求める事が出来る、今後の抗議行動には突撃部隊を配備する、警察官がカバンや盾などを点検する事を認めるとの通達は、各方面で議論を呼び起こした。
 同局長は、通達は「公共物や民間の建物などを破壊行為から保護し、自分の行きたい所へ行ったり来たりする権利を損なわれている人々の権利を守るため」というが、憲法では仮面などの使用を禁じてはいないとする弁護士がいる。その一方、今回の通達は憲法の拡大解釈と理解する弁護士もいる。
 警察は23日、21日に暴挙に出た人物らの一部を特定、逮捕したが、逮捕者の中には、仮面を被ったグループから150レアルをもらって破壊行動を行ったと告発した人物もいた。
 21日の抗議行動を呼びかけた公共交通に対する共闘前線(FLTP)のメンバーは23日、一連の抗議行動は同州政府が民衆からの要請に応えようとしないために起きたもので、仮面の使用禁止などの通達は一般の抗議行動参加者を犯罪者扱いするものだと、新たな抗議の声を上げている。(22、23日付グローボ局サイトより)

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