ニッケイ新聞 2013年8月28日
23歳のラウアネ・アラウージョさんは薬のアレルギーがあり、熟考した挙句に、アレルゲンとなる5種類の薬の名前を左腕に彫りこんだ。
ラウアネさんが薬の名前を腕に刺青する事を思い立ったのは、自分が意識を失ったりして、使えない薬のリストを持っている事に気づかなかった医師が、アレルゲンとなる薬を処方したらと考えたのがきっかけだ。
ラウアネさんは小学校で頭痛を起こした時、教師がくれたディピロナを飲んで病院に運ばれた事がある。10代になって腹痛を起こして飲んだ薬では、心肺機能停止状態に陥ったともいう。
病気による苦しみがアレルゲンとなる薬の使用で倍増する可能性もあるため、「誰もがアレルギーに気づく方法は」と常々考えていた。そんな時にインターネットで見つけたのは、「糖尿病患者です」と知らせる刺青をしている少女の写真だった。
ラウアネさんは、注射や点滴などを行う時に間違いなく見るであろう場所として、左腕の肘から先の部分(前腕部)の内側に、赤い十字架と「使わないで下さい」のメッセージ、アレルゲンとなる5種類の薬の名前を刺青してもらった。
ラウアネさんは刺青の写真をサイト上にも掲載し、それを見た他のアレルギー患者からは「いいね」「自分もやりたい」といった反応があり、同じような悩みを抱えている人がたくさんいる事にも気づいたという。(27日付グローボ局サイトより)