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「机上より現地で学べ」=京都外大 田所教授、引率40年目

ニッケイ新聞 2013年9月3日

 語学から民族文化にいたるまで、ブラジル研究を専門とする田所清克・京都外国語大学教授が、今年も同大の学生たちを連れて来伯した。
 「机上の学問より、現地に赴いて人々と話してみることが大事」と、教員になってからの40年間、毎年希望者を募って当地を訪れている。今年の参加者は4人だが、USPやUNICAMPに留学中の生徒たちも同行している。
 中野宏紀さん(20、和歌山)は「ブラジルの生態系に興味がある」、中村知樹さん(20、大阪)は「大自然に憧れて」と参加を希望した。参加2度目の上田和貴さん(24、和歌山)は、来年2月からUSP大学でインディオの研究に携わるにあたり、文献収集と下見を行うという。
 田所教授は「表層的にしかしらないブラジルを、見て、聞いて、食べること。必要性にかられれば、語学の学習意欲も高まる」と学生たちを激励した。
 一行はパンタナール、アマゾン、リオと国内を生徒らと共に津々浦々旅行、教授は今年で50回目となる日本人学校での講演会を行う。