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別れた夫に襲われ重傷=両目を刺されて片目失明=女性への暴力5分に1件

ニッケイ新聞 2013年9月10日

 ゴイアス州ゴイアニアで8月29日、6年間の結婚生活に終止符を打った女性が、別れた夫に襲われ、両目をナイフで刺されて片目を失明するという事件が起きた。
 被害者のマラ・ルービア・モリ・ギマランエスさん(27)は、8月29日午前中、昼食のために自宅に戻ったところ、離婚した夫が留守中に侵入して待ち受けていた。縛り上げられ、猿ぐつわをかまされたマラさんは、電話線で首を絞められ、ナイフで片目を刺された時点で気を失ったが、夫はもう一方の目も刺した上で逃亡した。
 事件に気づいた隣人達が呼んだ救急車でゴイアニア救急病院に運ばれたマラさんは、30日に手術を受けたが、片目は失明。1日に救急病院から退院許可が出て自宅に戻ったが、身の回りの事もできないため、コルンバ市に住んでいた母親が急遽ゴイアニアに移ってきたという。
 マラさん自身もコルンバ市に住んでいたが、6年間一緒に暮らし、男児1人をもうけた後に離婚。それまでは暴力的ではなかった夫は、1年前に別れてからは攻撃的になり、身の危険を感じてゴイアニア市に引っ越したが、その家にも1カ月前に侵入。警察にも4度足を運んだが、身辺保護を頼まなかったため、事件を未然に防ぐ事が出来なかった。
 マラさんは5日にもう一度手術を受け、片目の視力を徐々に回復。最初の手術の時点では25%程度の回復と見られていたが、2度目の手術を担当したアントニオ・サガワ医師は、もう一度手術を行う予定であるとした上で、当初の予想以上に回復できそうだと喜んでいる。
 サガワ医師は「マラさんの視力回復は奇跡」というが、マラさん自身は「24時間暗闇の中というのは難しい」「相手を恨まずに済むようにと祈っても、押さえきれないほど大きな憎しみが湧き上がって来る時もあるの。あの人が捕まって、私や息子から遠ざかってくれたらいいのだけど」との言葉を漏らす。
 ブラジルでは、暴力事件の被害者となる女性が5分に1人、その大半は夫や恋人によるものだ。(6日付グローボ局サイトより)

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