ニッケイ新聞 2013年9月12日
7月19日から21日までの3日間で開催された県連主催の「日本祭り」で、ブラジル日系文学会主宰の俳句・短歌展示ブースが設置された。愛好者からの投稿を受け付ける投稿箱も用意され、俳句178句、短歌57首の応募があり、入賞者が決まった。入賞者と作品は次の通り。(敬称略)
【俳句】▼間嶋稲花水選=特選「笛太鼓響く冬空日本祭」堀石凡生(スザノ)、次点=「堂々の枯山水や日本祭」串間いつえ(サンパウロ)▼富重久子選=特選「片隅の文芸の灯や日本祭」児玉和代(サンパウロ)、次点「寒燈に眉秀でたる人形かな」保田渡南(ペ・バレット)▼小斉棹子選=特選「捨ててこそ詠める古里郷土祭」富岡絹子(サンカルロス)、次点=「片隅の文芸の灯や日本祭」児玉和代(サンパウロ)▼杉本玄一選=特選「日本祭見よコロニアの底力」吉田しのぶ(サンパウロ)、次点「百年の苦労実りて日本祭」新井知里(サンパウロ)
【短歌】▼小野寺郁子選=特選「集う人みな楽しげに日本祭大きな袋おのおの提げて」新井知里(サンパウロ)、次点冬空に太鼓響く日本祭り人種さまざまぞくぞく集う山岡樹代子(サンパウロ)▼小池みさ子選=特選「「まったぜよ」土佐の高知の姿寿司法被あざやか郷土祭りよ」斉藤早百合(マウアー)、次点「子が背負う猿の縫い包みにひもつけて迷子用心若き父なる」串間いつえ(サンパウロ)▼滝友梨香選=特選「いつしかに錦飾る夢すてふるさと訛り聞く郷土祭」富岡絹子(サンカルロス)、次点「郷土食数ある中で山口県のいちご大福父母に供える」酒井文子(サンパウロ)
授賞式は12月14日午前10時から、ブラジル日系文学事務所で行われる。