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県連日本祭りに黄色信号=会場賃料3倍、90万レに=執行部「到底考えられない」=進まない代替地選び

ニッケイ新聞 2013年9月13日

 またもや存続の危機——。ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)が主催する『県連日本祭り』の来年度の開催に黄信号が灯った。昨年に引き続き会場設定の問題だ。現行の開催地であるイミグランテス展示場の管理団体が切り替わったことで、来年の予定賃貸料が今年の3倍となる90万レアルになることが判明。園田会長は「値下げ交渉に加え、他の会場の選別も進めているが、正直全く先が見えない」とため息混じりに話した。

 昨年の同時期、翌年に控えた管理団体の切り替えによる賃料高騰、それに伴う改修工事が7月に予定されていたことで中止が検討された経緯がある。しかし、双方ともに延期されたことで今年は無事開催されたが、先送りされていた問題が再燃した格好だ。
 執行部は先月末の月例代表者会議で、管理団体が9月1日付で切り替わることを各県人会代表者に説明。司会を務めた山田康夫会計からは「賃料が跳ね上がる可能性があり、そうなれば継続は難しい。これという代替地の選定も進んでいない」と現状が語られ、開催の是非を問う意見交換もあった。
 管理団体との交渉には今月6日、執行部役員6人が赴いた。提示金額はなんと90万レ。「到底考えられない数字」(園田会長)だが値下げ要求を行ない、返答を待っている状態だ。
 施設の使用範囲を限定することで、値段の引き下げを交渉する案もあるようだが、園田会長は「会場の問題が長引けば長引くほど、スポンサー集めが遅れる。役員一同方法を必死に模索しているが、非常に難しい状況」と苦渋の表情。
 代替会場の候補には、サンパウロ市のアニェンビーの国際展示場、サントアマー区のレプレーザ・グァラピランガなどが検討されており、執行部役員の1人は「運営に欠かせない学生ボランティアの協力を要請するためにも、開催時期は長期休暇のある7月のみ。W杯を避けると日程は選べない。値段交渉が上手くいっても予約ができるかどうか」と頭を悩ませている。