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メンサロン=再審理の可能性高まる=判事の投票は真っ二つに=決定は18日へ持ち越し=中心人物ら減刑か

ニッケイ新聞 2013年9月14日

 最高裁でメンサロン裁判の上告審を行うかどうかの審理が続いており、12日は結論が出ないまま閉廷となった。現在行われている審理は、昨年行われた裁判で無罪票を4票得たものの僅差で有罪となった12人の被告に関する再審理を行うか否かに関するものだ。12日の判事投票は5票ずつと真っ二つに割れた状態で終わったため、結論は18日に最後の投票を行うセルソ・デ・メロ判事の判断にゆだねられる形となっている。13日付エスタード、フォーリャ両紙などが報じた。

 メンサロン裁判で再審理を行うか否かの結論が18日に持ち越されたのは、メロ判事が投票を行おうとした時に、この後に選挙高等裁判所の審理があるからとの理由でジョアキン・バルボーザ長官が審理の打ち切りを宣言したためだ。
 サルネイ大統領時代に指名された最も古株のメロ判事は、昨年8月の公判開始時に、接戦投票で有罪だった場合の再審理には肯定的な見方を示しており、12日の審理終了後も態度変更の意思はないことを示唆、「既に意志は決まっている。18日までに変わることはない」と明言した。
 再審理が行われ、僅差で有罪判決が出た罪(犯罪組織形成またはマネーロンダリング)が無罪となった場合、完全に無罪または減刑となる被告は12人。メンサロン事件の首謀者で中心人物とされるジョゼ・ジルセウ、マルコ・ヴァレーリオ、ジョゼ・ジェノイノ、ジョアン・パウロ・クーニャ被告らはそれぞれ8年以上の実刑判決が出ているが、再審理の結果次第では8年以下の刑となり、夜間のみ服役するセミアベルトとなる可能性がある。
 12日までに再審理賛成票を投じたのはバローゾ、ザヴァスキ、ウェーベル、トフォリ、レヴァンドウスキーの各判事だ。レヴァンドウスキー氏以外はジウマ大統領による指名で、2011年以降に就任した比較的新しい判事だ。バローゾ判事はマルコ・アウレリオ判事とのやり取りの中で「大衆のために裁判をするのではない。我々は個人を裁いている。私は大衆に迎合しない」との考えを示している。
 反対票はバルボーザ長官、フォックス、カルメン・ルシア、マルコ・アウレリオ、メンデスの各判事が投じ、メンデス判事は「再審理を認めるということは、幼稚で無責任な司法だということを意味する」などと述べ、再審理への可能性に対して厳しい見方を示した。
 接戦投票で有罪判決が出た場合の再審理に関しては、1990年改正の刑事訴訟法(Codigo do Processo Penal)には可能性に関する記載がないものの、最高裁内の判決までの過程に関する規定(Regimento Interno)には記載がある。
 賛成票を投じた判事らはこの場合はRegimento Internoが有効だと判断し、反対の判事らは90年の刑事訴訟法改正で再審理の可能性はなくなったと理解している。再審理を認めるか否かで判事の票が明確に割れているのは、この点に関する解釈の違いがあるためだ。

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