ニッケイ新聞 2013年9月14日
南マット・グロッソ州カンポ・グランデの公立校の前で11日、授業終了直後に女子生徒達のケンカが始まり、1人死亡し1人がケガをする事件が起きた。12、13日付G1サイトなどによると、死亡したのはラウナ・ヴィエイラ・グレゴリオさん(15)、ラウナさんの友人も足に切り傷を負ったという。
事件の発端はラウナさんが教室で香水を使った事に16歳の生徒が「アレルギーのある人がそばにいるのに」と文句を言った事で、級友らを巻き込んだケンカは殴る、蹴ると激しさを増し、引き分けようとする職員や近隣住民など約20人の人垣も出来た。
ラウナさんが刺されたのは、年上の生徒ともみ合いになっていたのを引き分けようとした人が肩を抱くような形になって動きが止まった瞬間で、ラウナさんに文句を言った生徒が走りより、歯を食いしばりながらナイフを振り下ろす様子は携帯電話で録画された。警察は16歳生徒の行方を捜査中だが、13日の時点では見つかっていない。
ラウナさんは近くの救急病院に運ばれた後、救急車で別の病院に運ばれたが、刺し傷は肝臓まで達しており死亡した。
ラウナさんの遺体は12日に埋葬されたが、丁度その日は、ラウナさんの娘の1歳の誕生日。母親は「かわいい孫に棺に入った母親のプレゼントなんて」と言いつつ、娘を葬った。