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50周年に向け盛り上がり見せ=ラーモス移住地さくら祭り=日大の学生も参加し賑やかに

ニッケイ新聞 2013年9月21日

 ラーモス日伯文化協会(本多泉美会長)は今月7、8の両日、サンタカタリーナ州フレイ・ロジェリオ市ラーモス移住地内の桜公園で『第16回さくら祭り』を開催した。満開の桜に加え、咲き誇ったツツジ、藤、シャクナゲなどに彩られた会場には、昨年を大きく上回る約2700人が来場し、来年に控える移住地開設50周年に大きな弾みをつけるイベントとなった。
 7日午後から行われた開会式には、在クリチーバ日本国総領事館の内山美生総領事、オズニー・アルベルトン市長、ロッキ・スタンゲリン州地域開発長官、レイノ・カラモリー州議らが出席した。
 挨拶に立った内山総領事は「皆で力を合わせて一生懸命素晴らしいお祭りを作り上げようとしていることが伝わってくる」と感想を述べ、主催者らを讃えた。
 祭りの開催に合わせ、日本大学国際関係学部の福井千鶴教授と、ゼミ生17人も来伯した。静岡県伊東市の市民団体「伊東小室桜を育てる会」から託された小室桜と、河津桜の苗木、穂木などを持参したほか、祭りの前後5日間に渡って会場設営などを手伝った。
 福井教授は「このような形で民宿と祭りの手伝いに学生が参加するのは初めてで、とても良い経験になったようだ」と喜び、送別会では涙をながす学生もいたという。
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 来年に控える移住地開設50周年に向け、文協は「記念式典開催」「50周年史の発行」「日本風の記念建築物の建設」の3点の実現を目指し、ルアネー法(企業が文化事業に所得税の一部を充てることが出来る寄付免税制度)の適用申請に加え、州政府の助成金、日本政府の「草の根資金援助」への要請などを検討している。
 関係者によれば、特に日本風の建築物について「桜公園内ゲートボール場への屋根の設置や、文協敷地内に農産物加工場を作るといった案が挙がっている」という。