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ブラジルの活動家も身柄拘束=北極海での石油掘削反対で

ニッケイ新聞 2013年9月24日

 ロシアの半国営企業が進める北極海での石油掘削に対する抗議行動中だった非政府団体グリーンピース(以下、GP)のメンバー30人が、19日にロシア当局によって身柄を拘束された。
 21日付フォーリャ紙などによると、南大河州出身のアナ・パウラ・A・マシエルさんもその一人だ。アナさんは、06年からGPの活動に参加、今回の抗議行動でも3隻の船の1隻に乗り込んでいた。GPの船は8月29日にもロシア軍からの脅しを受けており、拘束されたメンバーは23日に陸地に到着後、強制送還される見込みだ。
 北極海の石油は気候変動で氷が解けて掘削可能となったが、同国での石油掘削では、年1万件以上、計500万トンの原油漏れが起きている。この量は10年に起きたメキシコ湾の原油流出事故の7倍だ。北極海で原油流出が起きた場合はホッキョクグマやセイウチなどの生態系にも甚大な影響が及ぶため、GPも抗議行動を行っていた。