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コンフィンス空港=入札条件を大幅に緩和=応札期日も約3週間延期=国道や油田で成果上がらず=大手企業の参加を求める

ニッケイ新聞 2013年9月25日

 国道262号線や岩塩下層油田の入札で思ったような成果があげられなかったこともあり、連邦政府は23日、ミナス・ジェライス州のコンフィンス空港の入札条件を緩め、応札期日も延期した。24日付伯字紙が報じている。

 リオ〜サンパウロ州間の高速鉄道(TAV)の入札が無期限延期となり、18日の国道262号線の入札は流れた上、当初、「過去30年で最大の埋蔵量」と喧伝された10月21日のリブラ油田の入札は、開発の遅れなどもあり予想の4分の1の11社、それも中小規模の石油会社しか入札に応じていない。国道50号線の落札も大手企業が絡んでおらず、無名企業が落札しており、8月からの入札を大きな収入源の山場とにらんでいた政府にとっては、計算外の事態が続いている。
 そうした事態を好転させるべく、政府は23日、当初10月31日に行われる予定だったミナス・ジェライス州のコンフィンス空港の入札を11月22日まで延期し、さらに同空港の入札規定を緩めると発表した。
 これまでの同空港への入札企業の条件は、「年間3500万人規模の空港ターミナルを運営している企業」であったが、これを「年間2千万人」にまで緩和した。同空港のターミナルの年間での稼動は年間1040万人となっている。
 なお、コンフィンスと同日にリオのガレオン空港の入札も行われるが、こちらの入札は、従来通り「年間3500万人」を条件としている。
 政府は当初、この2空港の入札条件を厳しくする予定だった。それは12年に行ったグアルーリョス、ヴィラコッポス(ともにサンパウロ州)、ブラジリアの3空港の入札で、操業経験に乏しいアルゼンチンや南アフリカの企業が落札したためだ。だが、その方向も変えざるを得ないものとなった。
 連邦政府の民間航空局のウェリングトン・モレイラ・フランコ長官は、この変更と延期により、企業に新しいコンソルシオ結成の時間を与える意向だ。また当初、「参加させたくない」と考えていた前回入札での落札企業に関しても、民間企業に認められる51%の参加率(残り49%はブラジル空港インフラ業務公社・Infraeroが参加)のうちの15%までに限定するという条件下での参加を認めた。
 同空港への入札には現在までに六つのコンソルシオが興味を示しているとされ、その中にはフランクフルトやパリ、ロンドンなどの大手の空港運営企業の名が含まれているという。
 連邦会計検査院(TCU)は、コンフィンス空港の入札条件が「年間2000万人」となったことに対し、「利用客数の2・2倍が妥当」との見解を示した。それに従うと「年間2240万人」が適切となるが、政府は23日、グレイシ・ホフマン官房長官がTCUのアウグスト・ナルデス院長と会って調整を試みている。TCUによると10月3日には入札規定の承認を行いたいという。