ニッケイ新聞 2013年9月27日
リオデジャネイロ市で25日、バットマンの仮装をした男性が、抗議行動に参加した際に仮面をとらなかったとして警察に連行された。
リオデジャネイロ州では9月11日から抗議行動での仮面の使用が禁止されており、警察などに誰何された時は仮面を外さなければならないが、32歳のエロン・モラエス・デ・メロ氏は、「ありのままの自分が抗議行動に参加しても誰も注目しないが、バットマンが参加すれば、皆が注目してくれる」という理由で仮装。
25日の抗議行動は、抗議行動参加などの政治的な理由で逮捕された人達の釈放と州政府による暴力的行為への反対を訴えたもので、仮面を外す事を拒んで警察に連行された時も、「仮面を禁ずる事は不可能」「汚職撲滅とわが国で起きている間違った事の是正のための行動だ」「教育や保健、清浄な政治のために戦おう」と主張。「セルジオ・カブラルという独裁者が定めた不条理な条例に反対している」とも宣言した。
エロン氏は警察で調書をとられた後に釈放されたが、26日午前中も、バットマンに扮して同市中央部のシネランジアでの教員達のデモに出現。今回の抗議行動には、子供から大人まで知っている「シッチオ・ド・ピカパウ・アマレロ(黄色い啄木鳥の農園)」の「サシ・ペレレ」や「ピラッタス・デ・カリビ(カリブの海賊)」の「ジャック・スパロウ」も一緒に参加した。
バットマン姿での抗議行動参加はもう10回を超えたというエロン氏は、「必要ならば、何回でも仮装して参加する」と意気盛んだ。(26日付グローボ局サイトより)