ニッケイ新聞 2013年10月4日
サンパウロ市のブタンタン研究所がデング熱用の予防接種ワクチンを開発し、11月に人体への適用を試みるため、2日からボランティアの募集を開始したと3日付エスタード紙などが報じた。
米国の国立衛生研究所と提携して開発されたワクチンは1〜4型のデング熱に対応出来るとされ、デング熱罹患歴のない18〜59歳のボランティア50人を募集中だ。人体への試験的適用は14年にも150人を対象に行われる予定で、ワクチン接種後は、同研究所が5年間経過を観察する。
デング熱で認可された人体向けワクチンはまだなく、実用化されれば、ブラジルのみならず、世界中で多くの人の命を救う事が出来ると期待されている。ブタンタン研究所では18年をめどに実用化を目指している。ボランティアの応募はe—メールvacina-dengur@usp.brか、電話11・2661・7214、2661・3344(月曜から金曜、9時から18時)で受け付けている。