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「日系人教育に支援を」=力行祭で破魔、宮尾氏講演

ニッケイ新聞 2013年10月4日

 ブラジル力行会(岡崎祐三会長)主催の「第3回力行祭」が先月29日、同所で行われた。講師に破魔浩一郎さん(78)、人文研顧問の宮尾進さん(83)を迎え、昼食、懇親会と会員ら約20人が親睦を深めた。
 破魔さんは、アルモニア学生会創立に大きく携わった力行会元会長で、父・六郎氏の経歴を紹介し、同学生会立ち上げ当初の苦労や、近年の活動について語った。「アルモニアについて知ることで、多くの人が日系人教育の重要さを訴えるべき」と語った。
 宮尾さんは、日系社会の将来と題し90分にも及ぶ講話を行った。戦前のコーヒー栽培や、戦後における日系人の受けた抑圧と混乱を振り返り、他国より素早くブラジルに溶け込む日系人の能力の高さ、特性などに言及。「五、六世と世代交代が進むにつれ、ブラジル化が進んでいる。そんな状況でも、勤勉、協調性といった日本人の良さをブラジルに伝えなければ」と、日本人らしさを後世に継承するため、破魔氏同様、日系人教育に投資する必要性があると説いた。