世界体操=ザネッティが吊り輪で金=ロンドン五輪王者が貫禄
ニッケイ新聞 2013年10月8日
5日、ベルギーのアントワープで行なわれていた世界体操の吊り輪で、ロンドン五輪で金メダルを獲得したアルトゥール・ザネッティ選手が金メダルを獲得した。6日付伯字紙が報じている。
ザネッティはこの種目の出場者8人中、3番目に登場して演技を行なった。ザネッティは、この大会用に「ザネッティ」と名付けられた最高難易度「ウルトラF」(技術点にして6・900)の技の準備もしていたが、この日はそれをあえて封印して演技に臨んだ。それは、優勝するためにはフィニッシュが決め手になることがわかっていたためで、そのため難易度が0・100点劣る技を披露することとなった。
この作戦は成功した。ザネッティより難易度の高い技を披露した競技者は3人いたものの、「完成度」に関してザネッティは他の演技者を圧倒する9・00ポイントを獲得。これにより15・800ポイントを獲得したザネッティは、アレクサンドル・バランディン(ロシア)を0・067ポイント上回り優勝した。3位にはブランドン・ウィン(15.660ポイント)が入った。
前回の11年東京大会でも銀メダルを獲得しながらブラジルでは大きく報じられなかったザネッティだが、ロンドン五輪を制していたことで今大会は注目度も高かった。ザネッティは「自分の体操人生にもう一つ到達点が出来た」と結果に満足、「残すはパン・アメリカン(15年にカナダのトロントで開催)だね」と今後の抱負を語った。
今回の世界体操ではザネッティ以外のブラジル勢も健闘した。個人総合ではセルジオ・ササキとアルトゥール・オヤカワの日系コンビが出場しササキが5位、オヤカワが17位だった。また種目別では、ブラジル体操界を牽引してきたジエゴ・イポリトが床で5位、跳馬で6位(5位はササキ)で入賞を果たした。
金メダルの最高は日本で四つだった。