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USP本部棟占拠続く=裁判所が強制退去認めず

ニッケイ新聞 2013年10月11日

 サンパウロ総合大学(USP)では学長選挙の方法改正を求める学生達が1日から本部棟占拠を続けているが、大学側から退去命令を出すよう要請を受けた地裁のアドリアノ・マルコス・ラロカ判事が9日、大学側の要請を退けた。
 同判事は、11年11月の本部棟占拠の際、裁判所の退去命令に学生側が従わず、警察力を投入する事態が起きた事を上げ、同じような事態となれば大学や学生の評判が落ち、マイナスの結果しか招かないと説明。学長選挙のあり方を改正する際も大学側は学生との対話を怠っており、民主主義に基づく対話による解決ではなく、司法命令や警察力導入という方法での解決を求めるのは間違いとも指摘した。
 大学側は控訴する意向だが、この判決に喜んだ学生や職員達は、そのままパウリスタ大通りから州議会までのデモにも参加。このデモは軍警が付き添い、ブラック・ブロックによる暴力行為もなく平和裏に行われた。

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