ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サンパウロ市=Mピニェイロスに大都市圏=パナンビー周辺に17年以降

サンパウロ市=Mピニェイロスに大都市圏=パナンビー周辺に17年以降

ニッケイ新聞 2013年10月12日

 サンパウロ市マルジナル・ピニェイロスのモルンビー地区周辺に2017年〜20年に、ショッピングやホテル、高級ビルが立ち並ぶ都市エリアが作られることになり、サンパウロ市民の生活や商業活動にも影響を及ぼしそうだと11日付フォーリャ紙が報じている。
 対象区域は南西部のモルンビー橋からブーレ・マルクス庭園に至るまでのマルジナル沿いの21万7千平米で、パカエンブー・スタジアムが三つ収まる広大なものだ。
 そこにはモノレール線の17号線パナンビー駅の建設予定地もあるが、その周囲にAクラス、Bクラスの家庭向けの高級ショッピングやホテル、商用ビル、高級住宅ビルが建ち並ぶことになるという。アパート1軒あたりの価格は250万レアルを下らない見込みだ。それらは2017年に第一段階が出来上がり、2020年までに全貌が完成する予定だという。
 それにより、予想されるのは、同地域の車の混雑だ。同地は開発が進んでいない現在もピーク時に車の渋滞が起こっているが、17年の第一段階までに対策を打たないと混乱は必至になる。
 そこで、同地区の造成を手がける建設会社は、向こう4年間でビルなどを建てると共に、前記の範囲のマルジナル(約2キロ)に3車線を増設するという合意を交通工学公社(CET)と取り交わしている。また、同社は、相応の負担をすることを条件に、パナンビー地区に総工費1億3千万レアルの橋建設をと市役所に要請している。
 同地域にできるショッピングは半径約6キロ以内で八つ目となり、交通渋滞がひどくなる可能性があるのも懸念材料の一つで、住宅ビルや商用ビル、ショッピング間の連動性を高め、マルジナルを使わなくても周辺地域と行き来できるような工夫が必要だからだ。
 なお、モノレール17号線の第一期工事は2014年に開通する予定ではあるが、パナンビー駅を含む第二期工事が完成する時期は未定だ。