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クリチーバ芸術祭=日本から山岡さんが参加=カフェでビデオ作品紹介

ニッケイ新聞 2013年10月12日

 8月31日から12月1日まで、パラナ州クリチーバ市で開催されているクリチーバ・ビエナル国際芸術祭に、パフォーマンスアートなどを手掛ける山岡さ希子さん(東京)が参加している。
 山岡さんが作る作品は都市やアートの空間、人(身体と活動)、時間の流れなどを素材にしたパフォーマンスやメディアによるアート。ブラジルでは初めての展示となる。
 市内のブルックリン・コーヒーショップ(Rua Trajano Reis, 389, Sao Francisco)が山岡さんの作品の展示会場に選ばれ、メディアアートのビデオ作品「視線の彫刻」4作品が紹介されている。そのうち一作品は、今回のクリチーバ滞在中に現地で作成された。
 7日午後には、街の中心の花通りで参加型パフォーマンス「ハイ・ファイブ・ガーデン」も披露された。手のひらに花模様を描いた山岡さんたちは、通りを行く人々と次々にハイタッチ。「道行く全く関わりのない人々とさり気ないコンタクトを交わしてみる。すると、少し明るい気持ちになれる—」、それが山岡さんのアイデアだ。
 山岡さんは、「アートだと気が付かなくても入り込めるような、身近に楽しめる作品を提供している」と紹介している。同コーヒーショップでの展示は今月16日まで。(長村裕佳子クリチーバ通信員)