ニッケイ新聞 2013年10月15日
10月第2日曜日はパラー州やマカパー州で〃シリオ・デ・ナザレ〃と呼ばれる宗教行事が行われ、今年は、パラー州ベレンで210万人、アマパー州マカパーでも13万人が参加した。
〃シリオ・デ・ナザレ〃はアマゾン河の守り神の〃ナザレの処女マリア〃像を祭る巡礼行事で、土曜日朝から始まる巡礼には船で行く部分と徒歩で巡る部分が含まれる。巡礼にはサンパウロ州アパレシーダ同様、願いが叶った証拠の品を持参する人も多く、パラー州なら3・6キロの道のりを裸足や膝で移動する人もいる。
アマパー州の巡礼は、1943年にパラー州から独立する前の1934年から始まった。12日朝も7時頃、マリア像を載せた船がサンタナを出ると、信者達が乗る船もマカパーに向かった。だが、これらの船が帰路についた午前10時30分頃、80〜100人の巡礼者を乗せたレイスⅠが土手にぶつかって沈没するという事故が発生。大半の乗客は周囲の船に助け上げられたが、14日朝現在、死者13人、行方不明者5人と報告されている。消防では潜水夫6人を含む救助隊を派遣し、捜索を続けている。