ニッケイ新聞 2013年10月16日
今年の子供の日の売り上げは過去4年間で最低の昨年同期比3%程度の増加に止まり、クリスマス商戦も売り上げ急伸は望めないと、15日付エスタード紙が報じた。
銀行業務集中サービス会社(Serasa)と全国商店主連合(CNDL)によると、今月5〜11日の売上げは2010年以降最低で、各々昨年比3・1%、3・15%の伸びに止まった。
CNDLのロッケ・ペリザロ・ジュニオル会長によると、今年の子供の日は、信用調査の数の伸び悩みと共に、消費額の平均が4%減った事が目に付いたという。同会長は、この傾向はクリスマス商戦でも繰り返されると見ている。
一方、ボア・ヴィスタ・セルヴィッソスも、同時期に依頼された小切手やクレジットカードの信用調査の数は昨年同期比3・4%増で、前年同期比5・5%増だった12年に比べ、消費の伸びが小さくなっていると発表。同社エコノミストのフラビオ・カリフェ氏は、年6%台のインフレが消費者の家計を圧迫している事や、雇用や所得の伸びが期待されたほどではない事、融資枠の縮小などで、クリスマス商戦も昨年比3%程度の伸びと予想している。
Serasaのエコノミスト、ルイス・ラビ氏も同様の見方をしているが、債務不履行に陥った消費者が債務の再交渉を行っており、それが奏功すれば、クリスマス商戦活性化の可能性もあるという。同社では14日にインターネットによる債務の再交渉を開始した。
なお、今年の子供の日商戦で、6〜7%増だった昨年を上回る10〜11%の売り上げ増を見た玩具専門店のRiHappyでは、クリスマスは13〜14%の売り上げ増を見込んでいる。同社では、来週中にクリスマス商戦向けの商品の発注を終える予定だ。