ニッケイ新聞 2013年10月18日
国際的な環境保護団体グリーンピースが17日、ロシアの沿岸警備隊によって9月19日に身柄を拘束されたブラジル人の活動家、アナ・パウラさんが、「ロシアを愛しているけれど、私を家に帰らせて」と書いた紙を持った写真を公開したと同日付G1サイトが報じた。
アナさんが身柄を拘束されたのは、ロシアのガスプロム社による北極海での石油採掘に反対して海賊行為を行ったとの理由だが、グリーンピース側はアナさんら28人の活動家は平和的に活動していたと主張。一方、ロシア当局は、逮捕前日、石油採掘のプラットホームに上ろうとした活動家達が作業員達を命の危険にさらした上、彼らの船からは麻薬が押収されたとしている。アナさん達への公聴会は17日の予定だったが延期され、新たな日付は未公表。
11日付伯字紙によれば、ジウマ大統領は10日に外務省に解決法を見出すよう指示しているが、アナさん解放のめどはまだついていない。