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37の抗癌薬が保険対象に=診療や検査、手術も改良

ニッケイ新聞 2013年10月23日

 来年1月から全ての医療保険プラン(プラノ・デ・サウデ)に、保健省が指定する37種の癌治療用の内服薬を対象として含めることが義務付けられた。22日付伯字紙が報じている。
 保健省と国家民間補充医療保険サービス監督庁(ANS)は21日に、来年1月2日から全ての医療保険プランで対象となるべき37種の癌治療薬を発表した。その中には乳癌の薬として知られるレトロゾルやアナストロゾル、白血病のヒドロシウレイア、前立腺癌のビカルタミダなどが含まれている。特にビカルタミダに関しては50mgにつき600レアルもする非常に高価なものだ。
 この37種の薬品に加え、検査・診療・手術に関しても計50種類に関しても医療保険サービスの改良が行なわれることとなった。たとえば、癌検査の際に行なわれるPETスキャンが保険の対象に加えられ、精神科医の診療は12回までは対象となることが新たに決まった。栄養学での診療も従来までなら6回が保険の対象だったが、それが12回まで認められるようになった。
 アレッシャンドレ・パジーリャ保健相は、今回のこの変更により、「患者がより充実した生活を送ることができる」と語った。ANSのアンドレ・ロンゴ会長は、対象となる薬が増えるからといって、それが保険料の上昇につながることはないはずと語り、「どんなに高くても1・1%以内の値上げにしかならない」と強調した。
 また、ANSによると、保険対象となる薬品の見直しは2年に1度行なわれるという。
 その一方で、保健省とANSのこの対策を「手ぬるい」と評価する声もある。今回の対象には、甲状腺癌や子宮癌の内服薬が含まれていないからだ。これらの薬はウルグアイなどでは保険の対象となっているのが一般的だ。「他の国より10年遅れていたブラジルにとっては、今回の改正は大きな進歩だ。だが対象とすべき薬品はまだまだある」とブラジル核種薬協会のセウゾ・ラモス会長は語っている。

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