受験時に有利な自称〃有色人種〃が激増——10月26、27両日に実施される今年の国家高等教育試験(Enem)の受験を申し込んだ人の中で、黒人、褐色、インディオ(以下、三人種を指してPPI)の各人種の数が、IBGE(地理統計院)が実施した2010年度国勢調査で記録された数を超えたという。22日付エスタード紙が報じた。
Enemは、高校(中等)教育の習熟度測定試験で、高校のレベル評価や大学入試の一部に使われたりしている。12年度から13年度にかけてEnemの受験申し込み者数は全体で24%増加し、PPIの申し込み者の割合は56%にまで上った。この割合は、2010年度国勢調査で出たブラジル民全体に占めるPPIの割合51%を上回っている。
PPIと自己申告して受験を申し込んだ人の割合が最も大きかったのは北東部セルジッペ州の80・58%で、2010年度の同州での国勢調査で記録された71%を上回った。南大河州ではPPIが占める割合が18・9%だが、同様の国勢調査で記録された16・45%を同じく上回っている。
人種や経済状況による教育機会の格差是正をめざし、政府は2012年、連邦大学において人種による特別枠の設置を法律で定めており、これが増加の主な要因だと考えられる。