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10月の自動車販売は3・7%減=年間売上げでも伸び悩み

ニッケイ新聞 2013年10月24日

 今月1〜21日までのトラックやバスを含む自動車の売上げは20万5300台で、先月同期比3・7%減、前年同期比では5・4%減を記録したと23日付エスタード紙が報じた。
 今年初め、業界では2012年の売上げ台数380万台を今年は「3・5%〜4・5%」上回るとみていたが、9月には「1%〜2%」に下方修正していた。
 自動車販売店では無利子や長期のローンなど、ここ数週間で積極的に売り込み商戦を展開しているが、販売は伸び悩んでいる。それを反映して工場在庫の期間は、通常は30日のところが40日に延びている。
 今年の国内自動車産業は382万台の売上げと見られており、微増に終わりそうだ。GMブラジルのサンチアゴ・シャモーロ社長は、伸び悩みの原因は高利子、インフレ、〃抗議の波〃の影響が強いとし、「これら全てが消費者の信頼を下げている」と分析する。
 GM南米のジャイミ・アルディラ社長も「ここ数年、自動車産業は経済成長を上回るペースで伸びていたが、それはもう終わった。今後5年は同じペースでの伸びしか期待できない」とやはり低調な見通しを明かした。
 BMW、アウディ、メルセデス・ベンツなど世界の大手メーカー進出に加え、フィアット、ホンダ、フォルクスワーゲンは生産拡大を発表するなど国内自動車業界では、来年に向けてますます熾烈な競争が繰り広げられそうだ。