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サンパウロ市の交通が大混乱=排水口格子落下と強い雹で

ニッケイ新聞 2013年10月25日

 23日、サンパウロ市中央部アニャンガバウーのトンネルで、排水口用の格子が地下に落下し、コンゴーニャス空港に向かう主要道路の通行が8時間遮断される事態になった。その後に強い雹(ひょう)が降った影響で市内各地で冠水が起こるなど、サンパウロ市の交通に災難続きの1日となった。24日付伯字紙が報じている。
 23日の午前4時30分、ヴァーレ・ド・アニャンガバウー付近のトンネルの排水口用の格子が落下した。格子の面積はかなり大きく、自動車の通行の安全に支障を来たす危険性もあったことから、交通工学公社(CET)は同トンネルの空港方面の二車線を止め、復旧に当たった。
 片側の車線の修復は午前7時50分には終わったが、もう一方の車線の復旧に時間を要し、通行止めが解除になったのは午後1時になってから。その間、実に8時間に渡って交通が遮断された。格子部分はコンクリートであてがわれた。
 これにより、中央部から北部サンタナに向かう方面で3・9キロの渋滞が起きたのをはじめ、影響がマルジナル・ド・チエテにまで及んだ関係もあり、午前9時に市内合計で計92キロの渋滞を記録するなど、サンパウロ市の交通は混乱した。
 さらに午後3時10分過ぎにはサンパウロ市に強い雹が降った。この影響で中央部セーで3カ所、西部ピニェイロスで1カ所、東部モオカで1カ所の計5カ所で冠水が起き、市内全体で25機の信号機が消え、6本の倒木が起こった。雹は断続的に2時間あまり降り続いた。こうした混乱により、市内の交通は混乱し、午後5時頃には144キロの渋滞を記録した。
 この日のサンパウロ市は蒸し暑く、気温は31度まで上昇。雹の降った後、気温は23度まで下がっている。