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毎日新聞がサンパウロ市支局開設=初の支局長に朴鐘珠さん

来社した朴記者

来社した朴記者

 毎日新聞(本社・東京)のサンパウロ支局が10月、サンパウロ市ジャルジン・パウリスタ区に開設され、初の支局長として朴鐘珠記者(38、島根)が赴任した。
 同社は1970年代頃に一時、当地に支局を開設していたものの短期間で閉鎖し、中南米の取材拠点をメキシコに移していた。W杯やリオ五輪等でブラジルに注目が集まることを受け、今度はメキシコ支局を閉鎖して当地再開設に至ったという。
 在日韓国系二世の父、三世の母を持ち、韓国籍。慶應義塾大学を卒業後、米ミズーリ、ボストン両大学で5年間を過ごし、2004年に入社した。佐賀、福岡で支局勤務を経て、10年から本社外信部に配属された。11〜12年には語学留学として10カ月間サンパウロ市に滞在している。
 29日に来社した朴記者は「諸外国に比べ閉鎖的とも言える社会に生きる日本の読者に、国家の在り方を考えるヒントを提示出来れば」と抱負を語り、「コロニアへの興味は強い」と日系社会への関心も示した。
 現在同支局ではアシスタントを募集中。スペイン語を解し、日本語または英語で意思疎通が出来ることが条件。詳細は朴記者(11・99836・7678/park-c@mainichi.co.jp)まで。