ニッケイ新聞 2013年11月1日
日本食店「伴」が弁当販売を始めたが、近年弁当は世界で「Bento」として知られ、日本のサブカルチャーとして注目を集めているようだ。産経ニュースによれば、京都在住のフランス人男性が通信販売で弁当箱販売を始めたところ、ブラジル含め世界80カ国から注文が殺到したとか。太鼓や書道、芸能などに限定されがちな日本文化普及。弁当文化の普及も中々おもしろそう。
◎
巡礼愛好家らによる四国88カ所巡りのノウハウを伝える講演が聖(7日)、クリチバ(5日)、リオ(11日)で開かれる。いずれも午後7時半開催。場所は次の通り▼聖=香川県人会(Rua Itaipu, 422)、サイト=www.santiago.org.br▼クリチバ=パウロ・アウトラン講堂(Rua Coronel Dulcidio, 517、Shopping Novo Batel)、サイト=www.curitigrinos.com.br▼リオ=カーザ・ダ・エスパーニャ(Rua Maria Eugenia, 300, Humaita)。来年は霊場開創1200年。挑戦する良い機会かも。
◎
アリアンサ移住地建設の発起人の一人、今井五介は、後にモジ市コクエイラ区にカザロン・デ・シャーを建設するなど、アリアンサ以外にも当地に関わった。1886年から4年間米国で辛酸を嘗めるなど、渡米経験を持つ長野県人という、永田稠、輪湖俊午郎らとの共通点を持つ。片倉組は1873年に小さな製糸工場として始まり、五介らの奮闘で従業員1万5千人という日本一の工場に育て上げた。高額納税者として貴族院議員に担ぎ上げられた。だが五介は従業員と一緒になって労務に携わり、娘も一般女子見習い工と同等の働きぶりだったという。小川平吉と共に、政界からブラジル移住を推進した立役者として、もっと脚光を浴びてもいい人物だろう。