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サンパウロ市=ファヴェーラ住人が騒動=Mチエテを遮断し通行妨害
ニッケイ新聞 2013年11月5日
不法占拠するサンパウロ市中央部ボン・レチロ区の土地を接収されることが決まったファヴェーラの住人らが1日に騒動を起こし、マルジナル・ド・チエテが1時間封鎖される事件が起きた。2日付伯字紙が報じている。
この騒動を起こしたファヴェーラ住人は、ボン・レチロ付近を通るチエテ川にかかるオレステス・クエルシア橋の下にある三角州に住んでいた。1日午後4時頃、この住人ら約100人がマルジナルに侵入し、焼いたタイヤを路上に置くなどしたため、通行が遮断された。
軍警は特別機動隊やヘリコプターを出動させ混乱の鎮圧を試み、機動隊はガス弾を放ち、抵抗する住民たちを蹴散らそうとした。
住民たちは軍警に石を投げるなどして反抗を試みた。この騒動で死者など大きな被害は出なかったが、その投げられた石のひとつが、母親の腕に抱かれていた6歳の少女ラヴィーニア・ダ・コンセイソン・ヴェナンシオちゃんに当たった。ラヴィーニアちゃんが頭から血を流している写真が一斉に報じられ、同事件への世間の強い関心を誘った。
ラヴィーニアちゃんの母親のマリアさんは「ファヴェーラ住人たちの暴力的行為は許されない」としながらも、娘を救急病院に連れて行こうともしなかった軍警の態度も責めた。
この騒動は午後5時頃には収束したが、この影響でマルジナルでの12・2キロをはじめ、171キロの渋滞が出るなどサンパウロ市交通が混乱した。
このファヴェーラは今年の6〜7月にわずか2週間ほどで出来たファヴェーラで594世帯が生活していた。だが、「橋の下は危険」との理由からサンパウロ市が居住を認めず、10月31日にサンパウロ州地方裁判所が立ち退き命令を出していたため、住人の撤退が秒読み段階にあった。