ニッケイ新聞 2013年11月7日
民主社会党(PSDB)から14年大統領選への出馬が有力視されるアエシオ・ネーヴェス氏は、同氏の副大統領候補として、かねてから大統領選出馬を希望しているジョゼ・セーラ氏ではなく、アロイージオ・ヌーネスサンパウロ州上議を希望していると、6日付エスタード紙が報じている。
ミナス・ジェライス州選出の上院議員であるアエシオ氏は6日、ブラジル労働党(PTB)、共和党(PR)、ブラジル共和党(PRB)、キリスト教社会党(PSC)の上議たちとブラジリアで会食を行った。その際、アエシオ氏は14年の大統領選挙について言及し、同選挙を「カフェ・コン・レイテで臨む」と語ったという。
「カフェ・コン・レイテ」とは19世紀末から1930年まで、ブラジルの大統領がサンパウロ州とミナス・ジェライス州の持ち回りであったことを称した言葉だ。アエシオ氏は「サンパウロ州でジウマ氏に200万票、ミナスで300万票の差をつけて勝つにはサンパウロ州の副大統領が必要だ」とした。
だが、そこで上がった名前は、自身も3度目の大統領選出馬を狙っていた元サンパウロ州知事のセーラ氏ではなく、同州上議のヌーネス氏だった。
この前日の4日昼、アエシオ氏はサンパウロ州庁舎でジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事と、カルドーゾ元大統領と会食を持ち、その席でセーラ氏の14年選挙での立候補をサンパウロ州上議とすることで確認。その夜にアエシオ氏はセーラ氏と会談を持ち、説得していた。
これにより、PSDBがアエシオ氏とヌーネス氏で大統領選を戦い、セーラ氏がサンパウロ州上議で出馬することはほぼ決定的となったが、正式な発表は14年3月までは行なわれない。
また、アエシオ氏が5日に行った会食は、14年大統領選でジウマ大統領への支持が予想される党の上議たちに対し、アエシオ氏支持へ方向転換することを誘う意味も込められていたが、各上議の反応は薄かったという。