ニッケイ新聞 2013年11月7日
沖縄県石垣島出身のバンド「BEGIN」のブラジルツアーが明日(8日)からスタートする。6日にサンパウロ市内のホテルで開かれた記者会見にメンバーの比嘉栄昇、島袋優、上地等さんの3人が出席し、意気込みを語った。
一昨年以来2年ぶり2度目の来伯となった一行。ギター、コーラスを務める島袋さんは「温かく迎え入れてもらえたことを覚えている。『ブラジルに帰るぞ』という感覚で来た。この国は自分たちにとって非常に近い」と笑顔を見せ、電子ピアノ等を担当する上地さんも「前回、こちらのうちなんちゅーの方々に聞いたたくさんのお話から『帰郷』という曲が生まれた。そのお礼をぜひ伝えたい」と力を込めた。
ボーカルの比嘉さんは「自分は東京に行くのも気が引けるくらい、島を離れることが嫌な人間。それでも、自分たちの作った歌を待っていてくれる人たちのためならどこへでも行きたい。歌が自分たちの手を引き、導いてくれているということ」と今後、ブラジル以外の南米諸国でのツアー開催についても示唆した。
またメンバーらは当地での体験をもとにして作られたという楽曲「シュラスコ」についても「わんこそばのように次々と出てきて、例えるなら〃わんこ肉〃。前回のツアーで強烈な印象が残っていて、新しい曲を書こうとした時自然に生まれてきた」と話し、集まった記者らを沸かせた。
「シュラスコ」などのオリジナル楽曲に加え、ブラジル人音楽家とのセッション、比嘉さんが「ぜひ一世の人たちに聞いてもらいたい」と話す日本の抒情歌も披露される。
サンパウロ市ではアニェンビー会場(Rua Prof. Milton Rodrigues, s/ n – Santana)で8日(午後7時半〜)、9日(午後6時〜)の2日間、パラナ州ロンドリーナのネイ・ブラガ公園(Av. Tiradentes, 6275)で10日(午後5時〜)から。
詳細、チケットの購入はサイト(http://www.bandabegin.com.br/)から。