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南大河でまた牛乳偽装=水と過酸化水素混入の疑い

ニッケイ新聞 2013年11月8日

 南大河州検察局が6日、牛乳の偽装を摘発した。7日付エスタード紙電子版が報じた。
 州北東部トレス・パッソス市の運送人とその妻、2人の甥が行ったもので、賞味期限が間近に迫った牛乳を、市場価格から半額の値段で買い上げ、水で量を増やし、日持ちをよくするため過酸化水素を加えたものを転売していた疑い。
 検察局によれば、そのような加工はビタミンAとEを消失させ牛乳の栄養価を下げるだけでなく、化学物質が一定量以上身体に蓄積されると、消費者の健康も損ないかねないという。
 既に偽装に使われた物品やトラック、ノッタ・フィスカル、書類などは差し押さえられ、一人が武器の違法所持で逮捕された。
 捜査は一業者による告発で9月から始まっていた。今年5月には南大河州検察局と農務省、州財務局が、農家から引き取った牛乳に水や尿酸を混入していた運送業者ら8人を逮捕している。