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先月のIPCAは0・57%=食品の値段が特に高騰

ニッケイ新聞 2013年11月9日

 政府の公式インフレ指数である拡大消費者物価指数(IPCA)が、10月は前月から0・57%上がり、過去12カ月合計で5・84%となった。8日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
 今年の初めから概観すると、12カ月合計のIPCAは1月の6・15%から始まり上昇の一途をたどり、〃抗議の波〃直後の6月には政府目標の6・5%を超える6・7%を一時的に記録した。その後、下半期は下がり、9月は5・86%だった。
 10月は前月に比べ食料品の値段が1・03%増、交通費は0・17%、住居関係が0・56%、衣料品が1・13%増を記録した。食品の中ではトマトが18・65%と著しく上がり、その次に鶏肉、肉類、フランスパン、麺と続く。
 反対に値段が下がったのは玉葱(10・7%)、人参(10・34%)、カリオカ豆、大豆油と続いた。
 0・57%増という上がり幅は、0・6%とみていた市場の予想を下回るものだったが、ギド・マンテガ財務相は10月の数字を「良い結果」と評価する。「この時期にこのIPCAの数値は普通。間作の時期にある、肉類様な食品の値段が上がり始める時期」と説明する。
 政府が設けた今年の目標上限の6・5%に達することを避け、かつガソリン料金を調整するため、政府は現在9・5%の基本金利を再び上げる見込みだ。関係者の見方では、今年は10%で終わる可能性が高いようだ。