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オレオが〃静かに〃再上陸=一部のウォルマートで販売=14年に大々的に宣伝?

ニッケイ新聞 2013年11月14日

 世界で最も売れていると言われるクッキーのオレオ。白いクリームをチョコレートクッキーではさんだお菓子で、米国では牛乳に浸したり、中のクリームをクッキーですくったりなど、いろいろな食べ方で親しまれている人気商品だ。
 世界100カ国で売られているものの、ブラジルでは販売されなくなっていたオレオだが、今月からブラジル国内のウォルマートで販売が再開されている。実は、ブラジル国内には1995年に上陸し、国内製造も行われていたものの、その製造は2000年の半ばに停止されていた。
 ブラジルでは現在、競合大手のネスレ社が国内でオレオに似たクッキーのシリーズ(商品名はネグレスコ)を販売しており、事実上、同社がクッキーやビスケットの市場を牽引している状態だ。
 ところが、不思議なことに販売元のモンテリーズ・インターナショナルはこのオレオ再販売に関してほとんど宣伝しておらず、メーカー再上陸のキャンペーン広告も出していない。販売している店など、消費者にはほとんど何の事前の情報もなく、11月1日から販売していたウォルマートが6日になって販売再開を告知した。
 唯一ともいえる宣伝としては、フェイスブックの公式ページに緑と黄色のクリームをはさんだオレオの画像を表示したぐらいで、販売開始を発表する記者会見も直前にキャンセルされた。
 今後、当面は国内南部、南東部だけで販売されるが、全国展開される時期は未定だという。
 国内小売最大手のポン・デ・アスーカルは取り扱い契約を結べず、今後も販売できるかどうかはわからないとか。ウォルマートは11月末までは独占販売契約を結んでいるが、他の小売店が販売契約を結べない場合、12月末まで販売できる在庫が残るという。
 このモンテリーズ社の販売キャンペーンは謎に満ちているが、実はアップル社も新商品を発売するさい、その前夜にしか発表をしないのが常だ。
 オレオの宣伝はユニークなことで有名だ。同性愛者への差別撲滅の意味でさまざまな色のクリームが挟まれた虹色のクッキーの広告を出したり、ここ数年はリアルタイムでのバイラル・マーケティング(製品やサービスに関する「口コミ」を意図的に広め、低コストで効率的に商品の告知や顧客の獲得を行なうマーケティング手法)を手がけている。
 ブラジルでのオレオの広報を担当する米国の広告代理店の現地法人Giovanni+Draftfcb e Lovは、2014年までは何も宣伝活動をする予定はないとヴェージャ誌に伝えており、今はウォルマートでたまたま商品を見つけた消費者が〃味見〃をする時期のようだ。
 2000年にナビスコ社を200億ドルで買収したクラフト・フーズ・グループは、その数年後にブラジルでのクッキー類販売を停止。そこから、96年に買収した当地のチョコレート製造会社ラクタの商品販売に集中する方針に切り替えた。
 しかし、オレオの根強いファンから、再販売を強く望む声が相次いだため、今回の販売開始に至ったようだ。2014年から、消費者をあっと言わせる広告がお目見えする?(13日付ヴェージャ誌電子版より)

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