USP=本部棟解放後に学生逮捕=2人を気遣い寝ずの番も
ニッケイ新聞 2013年11月14日
学長選挙の方法の見直しを求め、10月1日から学生達による本部棟占拠が起きていたサンパウロ総合大学(USP)で、11月12日の本部棟開放後に学生2人が逮捕され、抗議のために警察に出向いた学生らが警察署の前で寝ずの番までしたが、13日午後、オザスコの予備収監施設に移送された。
本部棟解放は12日未明に起き、大学構内に派遣された軍警の機動隊も本部棟は平穏のうちに解放されたと発表していたが、2人の学生が逮捕されたのは警官の大半が現場を離れた後。警察によると、一部学生が警官達に花火を浴びせた後に一斉に逃げたといい、逮捕された2人もその時に取り押さえられたという。
一方、弁護士によると、逮捕された2人は本部棟占拠には関わっておらず、現場を通りかかった際に、有無を言わせずに取り押さえられたという。壁に押し付けられた2人が逮捕の理由を聞こうとした時は、むこうずねを蹴飛ばされ、みぞおちを殴られた上、警察に連行される時も、バスの中で頭を床に押し付けられ、罵詈雑言を浴びせられたという。
弁護士は、大学側もどんな被害を受けたのかを発表しておらず、きちんとした捜査さえ行われていない段階で、占拠には加わらなかった学生を公共物破壊や盗み、犯罪組織形成などで連行、拘束というのは前代未聞の横暴なやり方とし、即時開放を求めた。しかし、裁判所が13日、釈放を認めないとの判断を下したため、ヴィラ・レオポルジーナにある91署で一夜を過ごした学生2人は、13日午後、オザスコの予備収監施設に移送された。
2人の学生は哲学・文学・人文科学学部に在籍しており、2人の逮捕と警察連行の知らせを受けた学生達は、12日午後4時からパウリスタ大通りでデモ行進との予定を変更。約100人が2人が連行された91署の前に集まり、抗議行動を行った。
91署前に集まった学生の一部は、2人がきちんとした捜査さえ受けないままで刑務所に移送される可能性があるのを恐れ、寝ずの番をした。13日午後、2人がオザスコに移送された後も、91署前で20人ほどが抗議を続け、午後6時からの学生総会に参加するまで同署前に居座った。
学生総会では、その他の議題と共に、学生運動における本部棟占拠と解放、2人の学生逮捕が意味するものは何かが論議される予定だという。
USP側の発表によると、本部棟内では扉や機材の破壊や破損に盗難、落書きなどが起き、近年で最も破壊的な占拠だったという。12月19日に行われる学長・副学長選挙の候補者達は、選挙当日は、選挙のあり方に反対する学生や教職員による抗議行動が起きるに違いないと考えている。(13日付G1サイト、エスタード紙などより)