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コモディティ価格下がる=インフレ抑制には好影響か

ニッケイ新聞 2013年11月14日

 中銀が6日、10月のコモディティ指数(IC—Br)が9月比で2・67%下がったと発表した。5月から8月は上昇が続き、過去最高の142・27ポイントを記録したが、その後は2カ月連続の指数低下だ。
 輸出の大半がコモディティというブラジルにとり、国際価格の動向は貿易額にも響くが、5月は4月比0・55%、以下、前月比で6月5・34%、7月2・27%、8月3・77%と上昇が続いた後、9月は前月比2・82%、10月は同2・67%と低下。9月に低下した時は、為替がドル高レアル安に動いた事による一時的な現象とされたが、10月も低下が続き、市場では何が起きているのかと疑心暗鬼に陥る人も出ている。
 中央銀行では再び、為替がドル高レアル安に振れた事が原因との見方を発表したが、IC—Brは卸物価や小売物価の指数算定時の参考資料の一つ。このため、政府内では、コモディティ価格の低下で、政府の公式インフレ指数である拡大消費者物価指数(IPCA)の年間累積が、昨年度の5・84%以下となる可能性が高まったと歓迎しているようだ。
 IC—Br低下は全体的な傾向で、農産物(牛肉、大豆油、小麦、砂糖、トウモロコシ、カフェ、米、豚肉)で2・83%、燃料(石油と天然ガス、石炭)で2・78%、金属(アルミや鉄鉱石など)で2・03%と報告されている。
 10月のIC—Brが134・56ポイントまで低下した事で、今年の累積指数は2・27%のマイナスとなった。12カ月の累積は0・05%増でほぼ安定している。(7日付エスタード紙より)