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輸血用血液の検査厳格に=HIVと肝炎の感染を予防

ニッケイ新聞 2013年11月14日

 保健省が、輸血用血液に対する、後天的免疫不全症候群(エイズ)を発症させるヒト免疫不全ウイルス(HIV)の遺伝子やC型肝炎ウイルスの有無を早期に確認出来る検査を義務化すると12日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
 HIVの存在を確認する検査は従来も行われてきたが、今回は、輸血によるエイズやB、C型肝炎の感染予防効果を高めるため、HIVが増殖し始めた時点でウイルス遺伝子を調べる「核酸増幅検査(NAT検査)」が義務付けられた。一部の関係者は、11年前から要請していた検査がやっと導入される事になると喜びを顕わにしている。
 NAT検査は、民間部門と統一医療保健システム(SUS)の両方に適用される。HIVに感染すると、体内にHIVが増え、その後にHIVに対する抗体が産生されるが、従来のHIV検査は抗体の有無を調べるものなので、感染後間もないケースは判別出来ない。これに対し、NAT検査は感染後11日位から判別が可能で、年間60件といわれる輸血によるHIVの二次感染などを未然に防ぐ可能性がより高まる事が期待される。
 NAT義務化は政府内でも3年前から言われていたが、経費がかかるなどの理由で見送られていた。今回は、10月に連邦検察庁(MPF)のサンパウロ州カンピーナス支部が45日以内に義務化するよう命じた事で、保健省も重い腰を上げざるを得なくなったという。

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