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サッカー全国選手権=クルゼイロが10年ぶり優勝=13年は「ミナスの年」に

ニッケイ新聞 2013年11月15日

 13日、サッカー全国選手権でクルゼイロが10年ぶり3度目の全国制覇を果たした。14日付伯字紙が報じた。
 クルゼイロは同日、バイーア州バラドン・スタジアムでヴィットーリアとの試合中だったが、優勝は試合結果を待たずして決まった。前半終了後のハーフタイム中、勝ち点13点差で追っていた2位のアトレチコ・パラナエンセがクリシューマに敗れたためだ。クルゼイロはその報をロッカールームで知った。これに気を良くしたクルゼイロは、結局この日の試合も3—1で快勝し、優勝に花を添えた。
 今期のクルゼイロは序盤から快調で、残り4試合を残して2位に勝ち点16点差をつける圧倒的な強さでの優勝だった。全国選手権での4試合残しての優勝は、2007年にサンパウロが記録して以来の独走ぶりだ。
 今年はリベルタドーレス杯で同じミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテを本拠地にするライバル、アトレチコ・ミネイロが優勝しており、13年のブラジルサッカーはミナス勢にとって大きな1年となった。両チームは、来年のリベルタドーレス杯に揃って出場する。
 過去に2度、南米一に輝き、全国選手権での2部落ち経験が1度もないなど、国内有数の強豪のイメージの強いクルゼイロだが、ここ数年は11年に降格一歩手前の16位に甘んじ、昨年も9位と不振が続いていた。
 だが今年は、かつて代表(セレソン)の主力選手でもあったジュリオ・バチスタ、現在のブラジルリーグ最高のディフェンダーと言われる前ヴァスコ・ダ・ガマのデデーを移籍で獲得、更にエヴェルトンやリカルド・グラールといった若手選手の期待以上の成長がうまく噛みあい、下馬評を大きく上回る成績を残した。また、昨年コリチーバをブラジル杯準優勝に導いたマルセロ・オリヴェイラ監督の手腕も光った。