ニッケイ新聞 2013年11月19日
指揮者の山川健一さんが15日午前2時ごろ、心臓麻痺のため自宅で逝去した。16日に葬儀が執り行われ、ビラ・アルピーナ火葬場で荼毘に付された。享年78。
2年半前、階段につまずいて転んだ際に頭を打撲し、内出血。手術は成功したが、それ以来自宅で養生する生活を送っていた。
東京都出身。慶応大学経済学部に通う傍ら、作詞作曲や指揮を学んだ。1956年に渡伯後、バイオリン奏者の福田ヨシトメさんの誘いで共にサンパウロ・フィルハーモニー室内楽団を結成。59年にはあしぶえ合唱団を立ち上げ、病に伏せるまで50年間以上、両団の指揮をとった。
約10年間文協音楽委員会の副委員長を務め、クラシック音楽演奏会やレコードコンサート、ドミンゴ・コンサートなど様々な音楽イベントの企画運営に携わった。
初七日法要は23日の午前10時から、東本願寺(Av. do Cursino, 753, Jardim da Saude)で執り行われる。四十九日法要は未定。