ニッケイ新聞 2013年11月20日
18〜19日に悪天候に見舞われたイタリア西部のサルデーニャ島で、ブラジル人家族4人を含む16人が死亡したと19日付ブラジルメディアが報じた。
イタリア半島西方に位置するサルデーニャ島は地中海に浮かぶ島としては2番目の広さで、北は欧州の大陸部、南は北アフリカに近いという特徴を持つ。この島が大雨と強風に見舞われたのは18日。川の氾濫も起き、倒木や家屋や道路が水に漬かる、車が流されるなどの被害が出た。
豪雨の犠牲となったブラジル人は、サンパウロ州内陸部ディヴィノランディア出身の農夫、イザエル・パッソニさん(42)とミナス州ポッソス・デ・カウダス出身の妻、クレイデ・マラさん(39)、息子のウエリストンさん(21)、娘のライネ・ケレンさん(17)の4人だ。アルザチェナ市在住の一家は、地下の部屋で就寝中に浸水が起き、逃げ遅れて水死した。
ローマ滞在のブラジル総領事は4人の死亡を確認済みで、遺体を移送するためにブラジル内の遺族とも既にコンタクトを取り始めている。イザエルさんの父親のアベルさんによれば、イザエルさん一家は2014年の初めにブラジルに帰国する予定だったという。
同島での死者は、ブラジリア時間の19日朝9時過ぎにアルザチェナで4人、オルビアで10人などと報じられたが、その後の報道では死者の数が増えている。