ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | たった1人でピザ48切れ!=たまりかねた店が退席依頼=巨大ハンバーガーもぺろり

たった1人でピザ48切れ!=たまりかねた店が退席依頼=巨大ハンバーガーもぺろり

ニッケイ新聞 2013年11月23日

 サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市に、一定料金を払えばピザ食べ放題のロディージオで48切れのピザを食べ、店から退席を求められたという大食漢がいる。
 現在34歳のホスト・クープさんは、もう少し若い時、友人達との旅行中にバウネアリオ・カンルリウという所にあるピツァリアに入った。午後6時から10時まで店で歓談する間、皆が間断なく飲み食いする様子に、たまりかねた店の責任者が「もう閉店の時間なので」と言ってオーダーを断ってきた。ホストさん達は疑いもせずに店を出たが、その後も客が入っていく様子を見て、体よく店を追い出された事に気づいたという。ホストさん自身はこの時「確か48切れ食べたと思う」というから、1人で丸6枚のピザを食べた事になる。友人達の分も入れれば店が損をしたのは明白で、これ以上損をしないよう、断ってきたに違いないという。
 ホストさんを巡るエピソードはまだあり、グルターヴォ・ノゲイラというモジ市のランショネッテ名物の、ハンバーグやベーコン、チーズ、卵、マヨネーズサラダなどを挟んだ1・5キロの超巨大ハンバーガー「Vader」を30分以内で食べるというプログラムに挑戦し、23分という最短記録を打ち立てた。ホストさん以外で成功した男性4人は制限時間の30分以内に食べるのがやっとで、ホストさんの記録はしばらく破られそうもない。しかも、この時は昼食でフェイジョアダを食べた後の挑戦だったというから驚くが、ホストさん自身は「勝とうと思って参加したんじゃない。食べるのが嬉しかっただけさ」と言う。
 身長185センチ、体重110キロ。もともと良く食べる方だったホストさんがVaderに挑戦したのは、自分も成功したという友人の話を聞いての事。「友人が制限時間で食べ切るのがやっとだったと言うから急いで食べたけど、お昼も食べた後だからちょっと休憩と思って、半分食べたところで一休みしたら、まだ6分だった」というホストさん。流石に、食べた分を消化しきったのは2日後だったとか。
 自分の記録が破られた時は再挑戦するというホストさん。同店店主によれば、Vaderを30分以内に食べきれるかという挑戦に応じた客はこれまでに55人で、女性の挑戦者は2人のみ。制限時間内に食べ切った男性客もわずか5人だ。30分で食べ切った人には記念のTシャツを贈呈。著名、名声のホールを意味する「ホール・ダ・ファーマ」に名前と写真が掲載され、49・90レアルの代金も免除。食べ切れなかった挑戦者は代金を払った上で、恥を意味する「ホール・ダ・ヴェルゴーニャ」に名前が残るという。ホストさんの記録を破ろうと名乗り出る大食漢が現れるのが一体いつかも、巷の関心事の一つだ。(22日付G1サイトより)