ニッケイ新聞 2013年11月23日
「4」。今年の『県連日本祭』のスポンサーとなった進出企業の数だ。「近年ずっとこんな程度」と次年度開催に向け四苦八苦する役員らはため息をつく。
多くの企業関係者はコロニアに対し好意的にコメントするが、冒頭の話を聞くと、やはり日系社会、日系人軽視の感は拭えない。
この傾向は昔から変わらないようだ。日本の進出銀行に長く勤めた二世役員は、「酷い待遇だった。子供に進出企業を勧めたこともないし、日本語が役に立つと言ったことはない。真面目で素直な部分を利用された感じ。こういう二世は多い」と話していた。
会社は営利組織—と言えばそれまでだが、前述の二世役員の世代を重用していれば、若い世代の日語話者はもっと多かったかも。両語を使える人材が今、企業から求められている現状を鑑みると皮肉なものだ。(酒)