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リオの高架橋爆破成功=港湾周辺の近代化の一部

ニッケイ新聞 2013年11月26日

 リオ市海岸部を走る全長5キロの高架橋ペリメトラルの一部が、港湾周辺の近代化のため、24日に爆破されたと25日付伯字紙が報じた。
 24日朝7時に爆破作業が行われたのはリオ市中心部を走る1050メートル分で、コンクリートの橋が順次崩れていく様子は、テレビでも放映された。
 同市市役所によると、同高架橋の爆破のために500人の専門家が前もって仕掛けた爆薬は1200キロに上り、爆破の様子は、リオ市長やリオ州副知事といった公職者はじめ、多くの市民が見守った。爆破の様子を見るための格好の場所となったのはプロヴィデンシアの丘のファヴェーラで、屋上を貸してカフェなどを出す事で臨時収入を得た市民達も居た。
 エドゥアルド・パエス市長によると、この橋は港湾部の開発がないがしろにされていた証拠で、この爆破によってリオ市の新しい歴史が始まったという。爆破後の清掃は25日から始まったが、瓦礫の量は5千トンに上るとされ、清掃には90日を要する見込みだ。