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20年万博、サンパウロ市敗れる=開催地はドバイに決定

ニッケイ新聞 2013年11月28日

 博覧会国際事務局(BIE、本部パリ)が主催する「EXPO 2020」(万博)の開催都市を選ぶ投票が27日にパリで行われ、開催地はアラブ首長国連邦のドバイに決まり、候補地として名乗りを上げていたサンパウロ市は第一次投票で敗退を喫した。27日付G1サイトが報じた。
 投票は同事務局に加盟する161カ国の代表者によって行われ、全投票数165のうちドバイは116票を獲得し、47票獲得したロシアのエカテリンブルグを退けて勝利した。中東での万博開催は初めてとなる。サンパウロ市は13票しか獲得できず第一次投票で脱落した。
 万国博覧会は現在2年、または3年に一度の割合で各地で開かれており、毎年テーマが異なる。サンパウロ市が提案していたのは「多様性の力、成長のための調和」だった。
 立候補キャンペーンに伴い、北西部ピリトゥーバに世界最大規模のメガコンベンションセンターを建設する計画が発表されていたが、開催地ではなくなった今、この施設が今後本当に建設されるかどうか、現時点で市役所は明らかにしていない。
 また、バンデイランテス街道につながる新たな環状道路や、ピリトゥーバ周辺地域に延びるメトロや電車の線路の建設も必要とされている。ハダジ市長は年初、「これらの投資の大半は、万博があってもなくても行う」と公言していた。