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東西南北

ニッケイ新聞 2013年11月28日

 サンタカタリーナ州フロリアノポリス郊外のチジュッカ市で、2週間で100匹以上の犬が毒殺されていることが明らかとなった。犬の変死は市内のいたるところで起こっているという。証言によると、ある犬の飼い主は飼っていた犬15匹を一夜にして失ったといい、さらにこの市のある獣医は既に50匹以上、ある晩には30匹もの毒をもられた犬を看病したという。その獣医は既に犬を殺害した毒を検出し、警察に届けているが、その毒の成分が何なのかは特定されていないという。サンパウロ州サンロッケの動物実験に虐待疑惑がかけられたのも記憶に新しいが、この件は残虐性でそれを遥かに上回る。
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 ダッタフォーリャが行なった最新調査によると、ブラジル人の59%が、国民の最大の死因を「癌」だと思い、さらに17%の人が「エイズ」だと思っていることが明らかとなった。だが実際には癌はブラジル人の死因の17%で、最大の原因は脳血管障害や心筋梗塞といった循環器系疾患(31%)だ。ブラジル人の食生活を考えた場合、まず心配すべきは心臓病。癌やエイズの正しい知識も必要か。
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 26日、パルメイラスのジルソン・クレイナ監督は、同チームの経営陣と8時間の話合いを持った末、来期も指揮を振るうことを決めた。来期に関しては、今期(月給30万レアル)の半額という、二部降格のチームを一部再昇格させた監督に対してのものとは思えない打診を受け辞任は決定的と思われていたクレイナ氏だが、結局月給20万レアル、1年後に倍増可能という契約で受諾した。創立100周年の魅力には抗えなかったか。