ニッケイ新聞 2013年11月29日
ブラジル人が大好きなポン・デ・ケージョ、グァラナ、国産ビール。これらが世界に羽ばたくのは、W杯がある来年かもしれない——。そんなレポートが、エスタード紙のロンドン特派員から届いている。
イギリス人の食習慣の傾向を分析したコンサルティング会社ミンテルの年報によれば、ブラジルは来年、世界の主なインスピレーションの一つになるという。「ブラジル」というマークのあるものなら何でも—食品、飲料、化粧品など—ヒットする可能性があると調査員らはみており、調査レポートには「ワールドカップで、世界はブラジル産の全てのものに魅了されるはず」とある。
数週間にわたるW杯開催期間中、数十億の世界の人々が直接、あるいはテレビなどで間接的に試合を観戦することになる間、消費者らは「メイドイン・ブラジル」の商品を探し求めるだろうと予測している。調査員らの予想では、その筆頭となる商品の一つがポン・デ・ケージョ。既にイギリス最大のスーパーチェーン「テスコ」の一部の店舗で、ポン・デ・ケージョのミックスが売られているという。
また、ブラジル産飲料もポテンシャルが高い。中でもグァラナ・アンタルチカとビールの「ブラマ」は〃前衛的〃で、来年は消費が加速する可能性が高く、既に国外への輸出が進んでいる。特にビールはイギリスの高級バールなどでブームになり始めているという。また、昨年は同じくイギリスの大手小売チェーン「ウェイトローズ」が、ブラジル産ワインを取り扱い始めている。
さらには、特にヘアケア商品などのブラジル産美容グッズや、ビキニやサンダルなどの海岸でのファッション商品にも注目が集まっているとか。
W杯のある6月は、北半球では夏。試合を観にブラジルを訪れない人も、自分の国でブラジルを満喫する?(23日付エスタード紙より)