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ニッケイ新聞 2013年12月3日

 29日に行われた三浦兄弟の来伯記者会見。カズは邦字紙の取材後に行われたバンジ局のインタビューをポルトガル語で卒なく対応。その語学力を活かして、これまでJリーグの選手仲間となったブラジル人をたくさん助けてきた。2010年のJ2リーグ戦においてフリーキックで得点を決めた際、最初に蹴ろうとしていた入団3カ月目のブラジル人選手が、「自分で蹴ろうと思ったが、カズさんがいつもブラジル人を手伝ってくれているのを知っていたから、譲った」と話したことはサッカーファンの間では有名。カズの人柄と影響力が伺える逸話か。
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 当地の教育機関に入学するにあたり、卒業証書の有効化が必要なのは外国人だけではない。実は、外国の大学を卒業したブラジル人もこの厄介な〃洗礼〃に辟易している。少し古いが2年前のフォーリャ紙の記事によれば、サンパウロ市における有効化の成功率はわずか40%。3度挑戦して3度とも失敗したという体験談も。しかも国公立大学への申し込みには約1500レアルかかるので、一財産かけての作業になる。「こんな面倒な手続きがあると知っていれば、国外の大学なんて行かなかった」という嘆きの投稿も見かけたが、手続きに人種差別がないという意味では褒められる所もある? それにしても国内にありさえすれば、先進国の大学より信用できるのか。