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グアルーリョス=建設中の建物が突如崩壊=違法建築の可能性も?=作業員一人が行方不明

ニッケイ新聞 2013年12月4日

 サンパウロ州グアルーリョス市で2日午後7時20分頃、建設中の地上5階、地下2階の建物が突然倒壊し、23歳の作業員1人が行方不明になっている。3日付エスタード、フォーリャ両紙などが報じた。
 現場には消防隊員約70人が駆けつけ、探知犬も投入して捜索中だが、3日正午の時点では行方不明者の身分証明書だけが見つかっている。
 建物は同市中心部ヴィラ・アウグスタ区のプレジデンテ・カステロ・ブランコ大通りに位置し、この事故の影響で、現場に隣接する8軒の建物が立ち入り禁止となり、9家族が避難所へ移った。
 事故が起きたのはその日の建設作業が終了した後だった。現場では13人の作業員が勤務しており、そのうち6人が建物内の宿泊所で寝泊りしていた。6人のうち4人はそれぞれ別々の場所で所在が確認され、外出中だった5人目は事故を知り現場に駆けつけた。
 近くに住む23歳の主婦の女性は「家族でテレビを観ていたら突然、ガスボンベが爆発したような大きな音が聞こえた。大きな揺れもきて、ものの5分くらいで全部が崩れ落ちた。すごい土煙がきたので慌てて逃げた」と証言する。
 建物が崩れ落ちる瞬間を目撃した近隣の女性によれば、まず地上階とその上の階が倒壊し、崩れた足場が電線を引っ掛けた上に瓦礫が落下した。上の階は前の方に傾いて倒れ、舞い上がった土埃で周辺は雲に覆われたようになったという。
 隣人たちの証言によれば工事は8カ月前から行われており、まもなく仕上げの作業に入るところだったという。同大通りは建物の瓦礫が散乱したために閉鎖された。また、瓦礫が電線の上に落下した影響で、周辺部は停電状態となった。
 3日付G1サイトによれば、同市市役所は昨年11月23日、居住用アパート30、商用の2部屋を含む床面積総計3706平米の建物の建設許可を出している。またその後、建設会社はいずれかの商用の部屋に中二階を設置する許可を求めており、その変更許可も先月6日に下りていた。
 同社元従業員の男性はエスタード紙の取材に、自身が現場で働いた30日の間、現場を監督する技師は誰一人として来なかったと証言している。その男性は、ビルの下の階の梁の全てに割れ目が入っているのを見て、会社を退職したという。
 フォーリャ紙の取材に応じたサンパウロ州地方建築・工学・農業技師審議会(Crea-SP)の評議員の一人は、「事故の原因は鑑定書が出てからでないとわからない」とした上で、「5階建ての新設中の建物が、基礎工事の問題で崩れることは考えにくい。改築した建物の場合、以前のものから構造が変わってそれが工事を危険にさらすことはある。でもそれは新築の建物に起こることで、建設中の建物では稀」とコメントしている。

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